病院からの電話
3月3日、生体検査を行った。
腫瘍部の2点を選び、それぞれ2mmほど肉を取って、皮膚を縫い合わせる。
麻酔もしているし、検査後もそれほど痛くはなかった。
毎日化膿しないように薬を塗って、ガーゼを貼った。
抜糸は2週間後の3月17日ということで、予約をした。
四国の田舎と言っても大学病院は大きい施設で、
電話で予約変更をしようにも、総合案内にTELすると
形成外科に回すのに時間がかかり、煩わしかった。
過去に予約変更でTELした時、
「形成外科の直通番号は〇〇〇ですから、次回からこちらにかけて頂いてもいいですよ」
ということだったので、僕はその番号を登録していた。
2023年3月10日。抜糸の1週間前。
今僕は融資の仕事をさせてもらっており、いつも通り事務所で作業をしていた。
個人携帯を預けたりはしておらず、電話があると自由に席を外し、電話に出られる。
長めのバイブが鳴ったので、電話だと思い席を立った。
「〇〇大病院 形成予約」
僕が登録した直通番号からだった。
今までこちらからTELすることはあっても、
病院側から唐突に電話がかかってくることはなかった。
嫌な予感しかしなかった。
「良性って言われてたけど、悪性の可能性も出てきたらしい。」
という話は、家族や同僚にもしていた。ただあくまで低い可能性の話と聞かされていたので、
僕はあまり心配していなかった。
でもその電話を見た時、瞬時に悟った。
あー、絶対いい知らせじゃない・・・
そして心して電話にでた。