経過観察
WRITER
そこから半年に1回程度の経過観察となった。
特に痛みもなく、若干動かしずらさや違和感があるくらいで、
生活には全く支障がなかった。
僕には妻と3人の小さいこどもが居るが、
こどもが寝ている僕の上にじゃれて乗っかってきて、
患部を圧迫した時は痛いと感じることはあったが、
特に何の問題もなかった。
僕は野球が好きで、会社の野球チームにも所属しており、市のリーグ戦にも参加する。
ピッチャーをしたりもするが、それも問題なくできていた。
ただ若干幹部は広がったように見えた。
僕の病変は真ん中に直径3㎝ほどの隆起した出来物があり、
周辺は、赤い内出血のようなまだら模様が直径10㎝程度に広がっていた。
隆起がひどくなるというより、赤いまだら模様が広がっている印象だった。
病変を見せると、妻も親も友人も同僚も、
「それほんとに大丈夫なん?はよ取った方がいいんじゃないん?」
と口を揃えて言っていた。
こどもでさえ、初めて僕の病変を見た時、
いつもニコニコしているのに、急に真顔になってドン引きしていた。
ただ僕だけは何の心配もしていなかった。
大学病院にかかっているし、良性腫瘍だから。